タイヤが自走しながら耕してくれるので、初心者の方でも操作性・安定性共に◎な【フロントロータータイプ】の耕うん機。
この【フロントロータータイプ】の最大のメリットは、『自走してくれるタイヤがついている』ことと、『タイヤよりも前にロータリーがある』ことです。
車軸ロータリータイプは、回転する車軸が土を耕うんしながら移動していくのを、操縦者がハンドルを押さえたり方向を調整したりしていく必要があります。
その点、フロントロータータイプは、タイヤが自走して移動してくれるので、操縦者はハンドルをにぎって後ろをついていくだけでOK!余計な力はいりません!
そして、前側にロータリーがあるので、壁際の隅々までしっかり耕うんできます。また、移動・耕うん・旋回時に、爪が足元にくることがないので、足元を気にする必要がありません。
車軸ロータータイプに比べると、価格はぐっと上がります。しかしながら、安定性や操作性を考えると、機械に抵抗がある初心者の方や、力に自信のない方にもっともおすすめしたい耕うん機となります。
金沢市で耕うん機を選びたい方、他の機種も気になる方はこちらのページも参考にしてください。
さて、このページでは、ヤンマーのフロントロータータイプ【YK300FP】と、ホンダフロントロータータイプ【FF300】を比較していきます。
どちらにも、それぞれの『良さ』がありますので、お客様にとってどちらの良さがより自分に合っているかを検討して頂ければ幸いです。
もくじ
主要諸元を比較
※どちらも標準ローター仕様、ヒッチなしのものを比較します。
よりコンパクトな方をプラスとするため、寸法数値は低い方が優。
耕うん幅は広い方がより耕せるので、数値が大きい方が優。といった感じで比較していきます。
ヤンマーYK300FP | 型式 | ホンダ FF300 |
1,225mm | 全長 | 1,465mm |
555mm | 全幅 | 465mm |
1,050mm | 全高 | 1,015mm |
55kg | 機体質量 | 51kg |
― | 折畳時全長 | 1,070mm |
― | 折畳時全幅 | 465mm |
― | 折畳時全高 | 865mm |
Φ320mm×50mm | 車輪 | Φ400mm×40mm |
500mm | 耕うん幅 | 450mm |
正転 | ロータリー駆動方式 | ARS(同軸・同時正逆) |
98cc | 総排気量 | 57.3cc |
3.0PS | 馬力 | 2.0PS |
¥190,300 | 小売価格(税込) 2024年4月現在 | ¥187,000 |
この表を比較してみると、ハンドルが大きい分全長はホンダ FF300が大きいですが、その他の寸法はFF300が僅かながらに下まわり、またFF300はハンドルが折りたためるため、収納の際にはぐっとコンパクトになりますね。
けれど、ヤンマー YK300FPの方がエンジン能力が高く、耕うん幅も大きいです。また、車軸ロータータイプを比較したページでも書きましたが、畑の土が固ければ重量の重い方が耕うん爪を土に押し当てる力が強くなるので、重量があることは耕うん時にはプラスであると言えます。よって、耕うん能力としてはヤンマーYK300FPの方が上と言えます。
特徴・機能を比較
ロータリー駆動
前述でヤンマーのYK300FPの方が耕うん能力が上ではないかと記述しましたが、ここで一つ注目して頂きたいのが、ホンダ FF300のロータリー駆動方式が『ARS(同軸・同時正逆)』となっていることです。
ARS(同軸・同時正逆)とは…
ホンダ用語でARS「アクティブ・ロータリー・システム」と言います。ヤンマーでは「一軸正逆」と呼びます。名前と写真(参考写真はFU655)の様に、爪を回転させる一本の軸で、正転と逆転に回転する爪がある方式のことをさします。
前に進む力(正転)に対し、その場に留まろうとする力(逆転)が同時に働くことにより、爪がよりしっかりと土に食い込むようになります。
つまり、ホンダ FF300は馬力こそ小さいものの、ARSの駆動方式が備わっているので固い土でもきちんと耕すことができる、ということです。
操作性
基本的に操作の仕方はどちらも大きな違いはありません。ただ、個人的にちょっと推しておきたいのが、ヤンマーYK300FPのレバー・スイッチ関係です。
ヤンマーもホンダも、クラッチレバーを握れば動き出し、離せば止まる構造になっております。エンジンは止まらないので、また握れば動き出します。
YK300FPには『エンジンスイッチ』がハンドルの中心部に備えられており、万が一何か緊急のトラブルがあった際、このボタンを押すことで【エンジンが停止】します!
予期せぬことが起こった時、人間咄嗟の行動はなかなかできないものです。何も考えずにボタンを押すだけで止められるのは、一つの安心要素ではないか、と思います。
もう一つYK300FPで推したいのが、『フロント輪調節レバー』です。前輪の位置を調節することで、耕す深さや移動できるようにするのですが、ホンダFF300の場合は左図の様に、前に移動して手動で前輪の段階を調節します。
ヤンマーYK300FPは、左上図のようにハンドル側にレバーがあり、わざわざ前に回り込まなくてもハンドル側にいるまま、耕す深さや移動できるように前輪を調節することができます!
1度の畑の耕うん時に、耕うん深さを調節することはそう何回もあることではないと思います。ただ、耕し終わって(疲れたなぁ~)と思いながら、機体移動のため前輪を調節しようと機体の前に回り込む……というシチュエーションを考えた時、YK300FPのフロント輪調節レバーって、便利じゃないでしょうか?!
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